2010年11月01日

新築の床下に水たまり!

P1240842.JPG住宅専門誌に床下環境のトラブル記事が取り上げられました。
築1年(2009年夏完成)の新築住宅で、べた基礎の床下に
すごい水たまりが発生して、設計した建築士も原因がわからず
調査依頼を住宅専門誌に相談したという内容です。

専門誌のスタッフによる調査の結果、
原因は湿度の高い外気を床下に取り入れていることで
床下で結露を起こしていたという単純なことでした。
検証の過程で外気を遮断するため床下換気口を密閉したところ、
結露がとまり水たまりも発生しなくなり
基礎や土台などの木部も乾燥し始めたとのことです。

P1240843.JPG夏の外気の湿度と住宅の基礎の温度を認識していれば、
程度の差こそあれ、開放した床下が高湿になるのは当然のことで
設計する上で対策すべきことなのですが、
こういった設計が現在も当たり前のように行われています。

なぜかというと、以下の理由が大きいのではと思います。

設計している建築士が温熱環境と結露に関する勉強をしない。
建築基準法を標準的にクリアさせると床下換気によって結露する設計になる。
建築士自身もそういう住宅が普通だと思っている。(本人もそういう住宅に住んでいる。)

こういった理由で床下環境の悪い家が量産され続けているのではないかと思います。

P1240844.JPG結果的に、春から秋までは床下は湿ります。
水たまりはできなくても、カビの発生、木部の腐り、
シロアリの誘引などの可能性が高まり
最終的なリスクは耐震性の低下と住宅寿命の低下です。
カビによる健康被害・財産の被害もその過程であると思います。

日本の夏はこの数十年で湿潤な亜熱帯気候に変化しています。
しかし現在の建築基準法では従来どおりの床下に外気を通す設計でOKとしています。

これから新築される方、今後中古住宅を検討している方は
床下の環境設計と防湿状況を十分に注意しないと住宅ローンを終える前に
大規模工事をすることになる可能性が高くなります。

すでに夏の床下が湿度の高い状況となっており、状況を改善したいのであれば、
べた基礎であれば換気口や換気スリットをすべて密封した上で、
除湿機による湿度コントロールで改善できる可能性があります。
布基礎であれば地盤面への防湿シートの施工なども必要になります。

床下の状況は湿度計を置いてみて、1時間後に確認すればほぼわかります。
ラベル:床下 結露
posted by DIY建築士 at 09:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ローコスト地下室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック