2012年01月16日

高効率給湯器のデメリット

昨年、石油給湯器が壊れて交換したときに
交換機種として2つのタイプがありました。

それは従来型の給湯器と高効率型の石油給湯器です。
高効率石油給湯器は「エコフィール」という名称で各社が発売しています。

以下はメーカーの説明です。
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「エコフィール」とは排ガス中の熱を回収し再利用して
熱効率を高めた新しい石油給湯機です。
熱効率を95%に高め、灯油の使用量を節約します。
お湯を沸かすときに発生する温水機器の排熱を
利用することで省エネを実現しています。
約200℃の排熱を二次熱交換器より得られた熱でさらに水を温める
ことで、熱効率は従来の83%から95%にまで大幅に向上しました。
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効率が良く灯油が節約できるのはいいのですが、
このタイプを採用しなかったのは設備コストが灯油の節約で
回収できないからでした。

従来型給湯器が12万円台に対して高効率給湯器は19万円台です。
これはわが家が購入した最安値のネットショップ価格です。
メーカーの希望小売価格では従来型が約32万円で高効率型は約42万円です。
ネットショップで購入しても7万円の差額があります。

わが家の灯油(給湯用)使用量は1か月に多くても
20リットル、年間240リットルです。
これだと12%の効率向上があっても削減消費量は年間29リットルです。

灯油価格が1リットル80円として1年間で2300円程度の節約となり、
この差額で給湯器本体のコスト上昇分を相殺するには30年以上かかります。
給湯器の寿命は長くても15年と考えるのが妥当なので、
コストメリットがないのは確実です。

さらに高効率給湯器は工事費にもコストアップが発生します。
高効率給湯器は従来の給湯器では発生しなかったドレン水が発生する為、
ドレン配管工事が必要になり、コスト上昇分を灯油削減量で相殺するには
さらに4年程度追加されます。

灯油の価格が大きく上昇すれば採用することも視野に入りますが
1リットル280円以上にならなければ10年で元を取ることはできません。

高効率給湯器を採用するよりも、その差額分で家じゅうの照明器具を
LED電球に交換するほうが気分も省エネ効率もはるかにいいと思います。
電球型蛍光灯からの交換でも1年間に3000円程度の節電は十分可能です。

追記(2012/01/18)
高効率石油(ガス)給湯器から排水されるドレン水は
排ガス中の水分が結露したもので酸性水です。

中和器という部分で処理しますが、それでも弱酸性で排水されるので
ガレージ内やマンションのベランダなど排水できない場所への設置は
お勧めできません。酸性水はコンクリートを腐食させます。

ドレン水の排水ができない場所への対応製品として、
浴槽の追い焚き配管を利用して浴室内の排水管にドレン水を
流すことで排出させる機能を持たせる製品が作られたようです。

それはドレン排水を本体内の大容量タンクにをいったん貯めて
風呂の追い炊き配管を利用して浴室内に搬送し、そこに追加工事で
取り付けるドレン排水切り替えユニットを作動させて排水させるという
無理やり感のある複雑なものです。
posted by DIY建築士 at 08:00| Comment(2) | TrackBack(0) | DIYで給湯器交換 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さすが、本質見てますね

ドレン水は酸性の水が出ますか?

その水を中和する機構が悪さして、簡単に壊れるとの話を聞きました

ま、当方エコジョーズなんですが・・・。

恐る恐る使ってます
Posted by あさみ at 2012年01月18日 05:42
あさみさん コメントありがとうございます。

エコフィールも排気ガス中の水蒸気が結露して
酸性の水(ドレン)が排水されるようです。

エコジョーズ(都市ガス)は石油給湯器に比べて
従来型との本体価格の差が小さいのと燃料単価が
灯油より大きいのでエコフィールほどは差額の回収に
年数がかからないのではと思います。

故障率は従来型と変わらないようです。(業者ブログ)
http://www.jtob.net/blog/2010/02/post_97.html

気兼ねなく使っていいと思いますよ。
Posted by DIY建築士 at 2012年01月18日 08:44
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