この特集は2010年の記事ですが、
これを読んだとき、ちょっと心配になりました。
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築10年にも満たない建物なのに
野地板や棟木がボロボロに──。
屋根の施工や雨漏り点検・修理を担当するプロたちが、
予想以上に早く進む屋根の劣化に警鐘を鳴らし始めた。
原因は雨漏りだけでなく結露などにもある。
屋根の劣化を促進させる弱点はどこか。
雨漏り・結露の事例から探った。
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屋根の設計や施工不良、天窓の雨仕舞い不十分など
屋根のトラブルは非常に多いのが実態です。
だからリスクの大きい天窓は設計から排除しました。
新築して入居後の初めて大雨が降った日に
懐中電灯を持って屋根裏の点検をして
ひと安心したという記憶があります。
しかし、初期トラブルはなかったとしても
劣化によるトラブルは予測できません。
それも大規模な劣化が起きるまで気づきません。
9割超が劣化しているらしいのです。
屋根裏の劣化率がこんなに高いとは驚きました。
わが家の場合、従来は2年に1回程度の頻度で
屋根裏にある換気装置のフィルター清掃のタイミングに
合わせて屋根裏内の目視点検だけを行ってきました。
しかしこの程度ではちょっと不安です。
だからといって頻繁に見に行ける場所でもありません。
トラブルが起きるとすれば、その兆候は湿気で判断できます。
小屋裏に入り込む湿気が劣化の原因もしくは結果なので
湿度をモニターしていれば手遅れになる前に対処ができます。
同じ無線式の温湿度計を小屋裏に設置しました。
リアルタイムで屋根裏の温度と湿度を
モニターできるので、気づかないうちに劣化が
進行する不安を払しょくできます。
この機器は複数台の同時設置に対応しています。
屋根断熱で屋根裏が室内側の場合は上記のとおり湿度の変化を
利用できますが、天井断熱構造で屋根裏に外気の通気口がある場合には
外気の影響を大きく受けるので湿度変化による判断は困難かもしれません。
なお太陽光パネルを搭載した屋根は雨漏りのリスクが
さらに高くなるので特に注意が必要です。
修理や調査の際には太陽光パネルの一時撤去が必要なので、
大規模な工事となってしまいます。
シチズン コードレス温湿度計 THD501
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