2013年09月09日

施工不良で基礎凍結

基礎の凍結とは正確に言うと基礎として打設したコンクリートが
打設直後の固まる前に氷点下になって凍結を起こすことです。
凍てた(いてた)コンクリートとも言われます。

水分が氷結するので膨張により霜降り肉状態に氷結部分が現れます
コンクリートの強度や耐久性の著しい低下につながります。
だから冬の基礎工事は危険です。

そういう時期に打設する場合はコンクリートの配合を変えたり
保温養生といって練炭コンロ等を基礎内に設置してカバーをかけて保温します。
寒中コンクリートといわれる混合設計や工法になります。

自宅の建築時は氷点下10度以下になるような時期だったので
基礎の打設を春まで延期するかどうかを工務店と話し合いましたが
工務店の要望で氷点下になる12月に打設しました。
ですから保温養生の実施と打設時の立会いを施工条件としました。

そのときには保温しないテストピースを隣に置いて観察したので
実際に凍結したコンクリートを初めて見ました。
保温しなかったコンクリートは表面に凍った状態が見えます。
これは今でも記念に庭に置いてあります。

P2120013a.JPGその後、東京(西東京)出張時に取りすがりの
新築現場で基礎の凍結に遭遇しました。

2月の寒い朝に駅に行く途中
建売の住宅現場で作業者たちが
「凍っとるわ。あっはっは。」と言いながら
コンクリートの型枠を外していました。
保温養生などはしておらず、
なんだか凍結は初めてではない様子。

P2120009.JPG翌日も同じ道を通ったので
その現場の基礎を見てみると・・・。
凍った跡がはっきり見えました。
ついでに写真を撮っておきました。
私が設計監理者ならこの基礎は全部壊して
打ち直しを指示します。
それ以前に凍る条件での打設はさせません。

P2120008.JPGこういう建売物件では
そこに居住する施主はまだ存在しません。
気の毒なことですが完成後に購入者が決まるのです。

居住する顧客の財産と生命に関わることなのに
凍るとわかっていながら施工する打設業者だけでなく
それを認識していると思われる工務店や設計者や関係者・・・。
これが普通の建築業界なのか?地震多発国なのに。

半年後にそこを通るとすでに購入者家族が居住していました。
基礎はモルタルで化粧されて凍結の跡は覆われていました。
posted by DIY建築士 at 07:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
話を聞いてさらに寒くなりました。

Posted by ゆきぽ at 2013年09月09日 09:25
今回紹介の物件も恐ろしいですが、
自分の家も、似たような状況なのでコメントしました。
建築業界は、腐っていますね。
困っていることを、弁護士、さまざまな建築協会、県の建築の問い合わせ先に連絡してみましたが、どこもまともな対応はしてくれませんでした。
法律もおかしいし、その様な業界が損しないように出来ていますから、、、んで、その業界と銀行を潤す政策に力を入れているところも、、、、
建てている人も自分の家ではないからその様なことしてるんでしょうね。
建てて、欠陥に気づきいろいろ調べていたらこのHPにたどり着きましたが、
もっと早くこのHP見ておけばよかったと後悔しています。
Posted by yosukeap1 at 2013年09月09日 23:51
yosukeap1さん コメントありがとうございます。

ご自宅のことで苦労されているんですね。

わたしも無防備な状態で自宅を建てていたら
建築業者にやられ放題だったと思います。

建築業界はなぜこんなに腐っているのかと思います。
情報弱者が必ず不利益を被る世界です。

きちんとした業者だけが残っていくように
何らかのことはしたいと思っていますが
現時点での手段はこの実態を広く公開して一般的に
知られるようにならないといけないと考えています。
Posted by DIY建築士 at 2013年09月10日 14:52
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