2018年03月08日

被災地での制振ダンパーの効果

IMG_20180306_120800.jpgビッグサイトで毎年開催される
建築関係の展示会に行ってきました。

この展示会には毎年行きますが、
ここ数年は新たに得るものが少なくなっており
今後は1年おきに行けばいいかなという感じ。

今回調査したかったのは制振ダンパーの実績情報。
制振部材にも数種類のタイプがあり、油圧ダンパーを利用するもの、
ゴム状の素材で減衰させるもの、金属の塑性変形を利用するものなど。

複数の企業が出展しており数社に聞いてみました。
大地震で被災した制振ダンパー設置住宅はどうだったか。

油圧ダンパータイプのメーカーの情報では
熊本地震前に該当地域で設置した住宅が50件弱あり。
被災後の調査では構造に損傷を受けた住宅はゼロ。
最大の損傷住宅で壁紙の亀裂が1件のみだったとのこと。

他のメーカーの情報でも建築情報誌の取材記事によると
設置していた住宅では小さな子供が目を覚まさず寝ていたのに
隣に建つ両親の住宅内は家具が倒れて散乱していた写真が
掲載されていたので、ほぼ事実ではないかと思います。

熊本地震で食器1つ落ちなかった住宅(日経ホームビルダー)

P1160854.JPG国土交通省でも制振ダンパーを壁倍率として
認可するようにもなってきました。(建築基準法)
地震国である日本列島では義務付けでもいいくらいに
普及させるべきと思います。

費用対効果は高効率給湯器どころではないくらい大きい。
設置費用は同じくらいで数十万円。

エコキュートをやめて従来型給湯器にすれば
差額で制振ダンパー設置住宅にできます。
posted by DIY建築士 at 09:52| Comment(3) | DIYで災害に対する備え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
建築ネタなので、興味深く拝見させていただきました。

熊本地震での対比事例は凄いですね。
免震構造にしなくても、制振ダンパーでも十分な防震効果が
あるのには驚きました。

後付けできる安価なダンパーがあれば、我が家も取り付けたいと
思っています。 更に車のリアダンパーが流用できるのであれば、
DIYしたいです。
でも、減衰力が全然違うのでしょうね。
車と住宅では、重量が違い過ぎますね。


Posted by Mr.MooR at 2018年03月09日 19:27
Mr.MooRさん コメントありがとうございます。

私が建築建材展で初めて制振システムの
出品を見たときに使われていたのが
油圧ダンパー式で、その部材メーカーはHKSでした。

見た瞬間にクルマ部品の流用だと感じました。
そしてその後の出品でサイズを確認しました。
製品サイズが同じなら減衰力も近似するとの判断です。

住宅の重量に対する必要本数は出品メーカーの
資料を参考にさせてもらいました。

そして最も近いサイズの車両用ショックを探し出して
自宅用に設置することにした次第です。

現在はビルシュタインも住宅用に参入してますね。
流用で大きなマーケットが見込めているのだと思います。
Posted by DIY建築士 at 2018年03月09日 20:56
HKS? マジですか!?
ましてや、ビルシュタインの制振ダンパーなんて付けたら、
外壁と内壁をシースルーにして、ニヤニヤしてしまいそうです。

私は筋交い代わりに制振ダンパーを入れる工法しか知らなかったので、
火打梁サイズのダンパーがあるとは知らなかったです。

自動車用のダンパーが建材市場に出回り始めたら、どんどん安く
なるでしょうね。 建築用の特殊機材はもともと相場が高いので、
尚更、そう感じると思います。

仰るように、制振ダンパーの取り付けが法令で義務化されるのも
近いうちかも知れません。
Posted by Mr.MooR at 2018年03月09日 22:46
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