2018年02月21日

太陽光発電の事故

4点留めの太陽電池パネルが飛んだ
強風が招くパネルや架台の飛散事故

この記事は日経 xTECH有料会員限定ですが、
2018年2月24日5時まではどなたでもご覧いただけます。

最近の事故事例などから防止策を学ぶことができます。
太陽光発電が招いた惨事
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2017年06月03日

ボコボコの室外機

eakon1.JPG町を歩いていて発見。
ある金融機関の店舗の室外機の
天板がボコボコになっている。

何でこうなったのかと思いましたが
すぐに落雪被害だとわかりました。

しかし不思議なのは室外機の設置状況。
通常は建物に平行に設置して庇の下に入るように設置するはず。
なぜ庇からはみ出してまで建物と直角に設置したのか?
周囲の条件、店舗内からの景観などを推測しても不明。
eakon2.JPG
たぶん経験の浅い工事担当者が現場を任され
何も考えずに設置してしまったのだと思います。

次に不思議なのが、室外機の真上の屋根部分だけ
かなり費用がかさみそうな融雪ヒーターを設置していること。
設置費用に加え、電気代が月に万単位でかかりそう。

室外機の向きを90度曲げてやれば解決するのに?

eakon3.JPGたぶん、それで解決してしまうと
設備業者の施工不良と気づかれるので、
想定外の事故に対する再発防止策ということで
融雪設備の受注という技を出した気がします。

この設備にいくらかかったんだろう。
金融機関だからお金の心配は不要?
それでも資本とエネルギーの無駄使い。
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2016年11月16日

貯湯タンク多数転倒

P1260918.JPG国民生活センターの資料からエコキュート設置に係る
施工ミスや手抜き工事が予想外に多いことが発覚。

給湯器の転倒事例のうち設置した時期が分かった
55件の設置年数を見ると、東日本大震災が発生した
後に設置したと思われる5年以内のものが約半数を
占めていたようです。
最も短いものは熊本地震の2カ月前の設置工事で転倒。

これは熊本地震の被災者からの相談例として発表されました。
なぜ相談されるかというと、事業者が転倒に至った落ち度を認めず
交換設置工事の全額を請求してくる例が多いからです。

貯湯型給湯器は東日本大震災でバタバタ倒れたので、
その後に建築基準法(告示1447号)が2013年に改正されています。
これで転倒事故は激減すると思っていましたが、甘かったようです。

給湯器設置に建築基準法(2012年09月24日)

建築基準法(告示1447号) 日本ガス石油機器工業会

目立った施工ミスのパターンを見てみると、
1. 貯湯タンク用の基礎がない・基礎が薄い・地面に固定されてない
2. アンカーボルトがない・1本しかない・位置が違う
3. アンカーボルトのサイズが違う(M12指定がそれ未満のサイズ)

これはミスではなく知識不足でもなく、故意ですね。
設置工事の手抜きでどのくらい経費が抜けるんでしょう?
こういうことしないと利益が出ない業界なのか?

それにしても、設置工事の現場がこんなにモラルが低いとは・・・・。
相談者の例を見ると、隣家に被害を出したり、クルマに倒れたり
交換工事の全額を請求されたりしています。

地震の被害を受けず転倒していない場合は、まだ間に合います。
設置状態を確認し、建築基準法告示以上の耐震性を確保しましょう。

2013年4月以降の設置でこの耐震工事が行われていなければ、
それは建築基準法違反です。
設置事業者の落ち度ですから無償で再工事をさせましょう。

「貯湯タンク多数転倒」で検索すると実情がよくわかります。
posted by DIY建築士 at 19:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

床下の断熱材は要確認

P1240244.JPG住宅専門誌の調査データによると半数の住宅では
床下の断熱材が落ちていたということです。
とりあえず点検することをお勧めします。

落ちた断熱材の放置は省エネ性能と快適性を
確実に低下させます。
床暖熱の場合はどんどん熱が逃げていきます。

数年前に住宅のトラブル対応でこんなことがありました。

「部屋の床に水たまりができるので、見てくれる?」

水たまりができる場所は寝室のクローゼットの床。
暖房器具は開放型石油ストーブ。
詳しく聞くと、そこは増築した部分であることを確認しました。(やっぱり)

これは現場を見るまでもなく、電話中に原因がわかりました。
原因は単純で増築部分の床下に断熱材を入れなかっただけ。
理由は設計でのコストダウンか工事での手抜きです。

床に断熱材がない部分だけ表面温度が下がるので
結露が起きて水たまりになるのです。
開放型石油ストーブは水蒸気を大量発生させるので
ハッキリと結露が起こりますが、エアコンだとたぶん結露は起こりません。

一般常識からすればこの施工状態は非常識ですが、建築業界では普通のことです。
相当な期間ばれないし、ばれたら指示されなかったので断熱施工しなかったとして
後に有償工事として受注できます。

増築の設計図面に断熱材の指示があったらアウトですが、
それも施主が施工図面を保管していなければ逃れられます。

対策は床下にもぐって下からボード状の断熱材を隙間なく入れること。
床下に入れなければ寝室の床に点検口を作ってそこから入って作業を行う。
この作業を増築工事を行った工務店に依頼するようにアドバイスしました。

そして断熱工事後は水たまりは発生しなくなりました。
なお、この住宅の施主は富裕層です。(駐車場にはメルセデス他2台)
それなのにこういう杜撰な工事をしてしまうのが普通の建築業界です。

床下の断熱材は一部でも落ちていたりずれていると
確実にそこだけ室内の床表面温度が下がります。

暖房効率が悪化するだけでなく
そこに集中する形で結露や水たまりが発生します。
見えないところで慢性的に発生していればカビや腐朽の発生に繋がります。
posted by DIY建築士 at 11:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月25日

建築中に大量結露

P1220696.JPGこれは住宅建築情報誌である
日経ホームビルダーの最新号に掲載されていたものです。

施工ミスによるトラブルですが、
あまりにも杜撰というか現場のレベルが低すぎて呆れます。

防湿シートを貼った翌日に大規模な結露が発生して、
原因を調査会社に依頼しています。
結露は1階2階の壁と屋根だから住宅内ほぼ全面。

P1220697.JPGこの物件、上棟中に雨が降って、土台や合板、
すべての木材がずぶ濡れになったままで
さらに、ベタ基礎に水たまりができた状態で
断熱材と防湿シートを施工していたそうです。
現場でのこの行動が不思議でなりません。

こんなことしているのに工務店や現場には原因を
理解できる人がいないということなのでしょうか。

大工さんも自宅の建築なら、こんな施工はやらないと思いますが・・・。
誰が工事をしているのだろう?

この物件は対策工事として、防湿シートを破り、
室内と床下に扇風機と換気設備、大型エアコンと業務用除湿機を設置して
36日間かけて断熱材の湿度を下げてから防湿シートの再施工としています。

この物件、建築士が不在であることは明らかです。
posted by DIY建築士 at 18:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年01月16日

ユニットバスの施工不良

新築時のことですがバスルームで下水臭がしていました。

現象としては排水部分から空気を引き込むので
浄化槽の臭気がバスルームに充満します。

ユニットバスの排水部分は封水構造になっていて
水が溜まることで排水管との連続性を遮断しています。
それなのに排水口から下水臭が上がってくるってどういうこと?

これはおかしいので、工務店に見てもらいましたが原因がわからない。
1級建築士が確認に来ても原因を特定できず。

当時は私が仕事でほとんど家を留守にしていたため
そのまま数ヶ月が経過。

帰ってきてシャワー浴びるだけでも臭いんですけど・・・。
お客さんを泊められないんですけど・・・。

24時間換気で建物が常時負圧になっているので
排水管にベント管を増設して外部に開放する部分が
必要かもという話が1級建築士から・・・。

それはおかしいいでしょ??!!

おかしいのは排水部分なのだから、
そこをキッチリ調べるため部品を外していくと・・・。
あれっ??、ない??
封水(トラップ)構造に必要な部品が足りない模様。
なんで?

理由はどうでもいいから、早く取り付けたいので
設備業者に電話すると、その部材が足りない件の
責任の所在を確認してからでないと取り寄せができない?
などと施主には無関係かつ不誠実なことを言い始める。
対応レベルの低さとプロ意識のなさに呆れた。

依頼先を工務店に変更。
モデルルームのユニットバスについている部品でいいから
持ってきてほしいと電話したら、すぐに来てくれて感謝。

その日から、全く臭わないクリーンなバスルームになりました。

その部品は封水筒という部材です。
これがついていなかったのは、想像ですが
従来の住宅では室内でさえ氷点下になる地域なので
封水トラップがあると凍結して排水できなくなるため
トラブル防止にわざと外して施工していたのではと思います。
(建築業者探しの頃は湯船は凍りますよと言う工務店もあった。)

なぜかというと近所にも浴室で下水臭のする家があったからです。
24時間換気でなければ臭気の引き込みは換気時だけかもしれませんが
確実に臭うし、浄化槽や下水管から虫とかが上がってくるでしょ。

それにしても、それならその旨を施主や工務店に説明すべきであり
封水筒(トラップ部品)は置いて行くべき。(勝手に処分するな!)

これも施工不良の一つです。
posted by DIY建築士 at 14:28| Comment(2) | TrackBack(1) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月11日

雨漏りの改修費用は・・・

雨漏りは一般的には工事をした工務店などに
クレームとして解決を依頼するのが普通です。
自社で建築した建物の雨漏り修理の費用負担を
建築主に請求する工務店はあまりないと思います。

それでも解決できない時には、雨漏り調査の専門会社に
原因調査の依頼と改修工事を依頼するケースもあります。

問題はその費用をだれが負担するかということです。
建築した工務店が費用負担を了承のうえであれば問題ありませんが
全額を了承しなかったり、倒産していた場合は困ります。

こういった事例に関する2013年6月に裁判の判決が出ました。
雨漏りする住宅の設計と監理を委託されていた建築士の不法行為として
108万円の賠償を命じる判決が出ました。

ここで示した不法行為には、「危険」について
将来のものを含むとして扱われました。
不法行為の追及が可能な期間は20年間です。

この住宅は築7年経っており工務店は3年前に倒産しています。
この建物を設計した建築士は支払いを拒んでいましたが
こういった場合でも建築士の不法行為として法的に処理する道が開けました。

この前例によって訴訟を起こされる前に修理費用の支払い交渉に
応じる建築士も出てくると思います。

今後こういうケースが増えてくれば、建築士はキチンと現場を確認し、
記録を残し、施工や設計不良の抑止効果につながると思います。

でも、従来のやり方を変えたくない建築士は建築業務の
瑕疵担保責任賠償保険に追加加入するだけかもしれません。

住宅では現場に監理する立場の建築士が現れるのはまれです。
設計した建築士が来ないだけでなく監理する建築士が来ません。
建売り住宅の場合はほぼ100%来ないと思います。
これは本来であれば異常なことです。

現場を見ないという手抜きによって財産や生命を失う居住者が
出るのですから、建築士にも制裁的なものが必要だと思います。
posted by DIY建築士 at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月10日

雨漏りは施工不良

雨漏りする建物は種類に関わらず多く、
大規模な駅でも学校などの施設でも起きています。
原因は施工不良だけでなく設計に原因がある場合もあります。

公共施設や商業ビルなどはある程度の対策が実施されますが
住宅の場合は所有者に専門知識がない上に、直ちに危険な状況は起きないため、
原因の判断や対処が工務店や住宅メーカー任せとなってしまい、
応急処置的な修理を繰り返すなどで、緊急性や重大性を認識しないままに
年月が過ぎていくケースが多いと思います。

よくあるパターンは大雨などで雨漏りが大きくなったときに呼ばれた工務店が
その場しのぎの改修(ほぼコーキング)で終わらせて、再発が続くケースです。

こういった場合は根本的な原因を取り除いていないので直りません。
むしろ、コーキングなどで表面的かつ一時的な対策をすることで
問題を先送りして被害を拡大させることになります。

原因を特定することなく表面的に直したとするケースは一般的かもしれません。
原因の特定には再現調査を行ったりある程度の取り外しや分解などで
時間やコストがかかるからです。

住宅の場合、一般的にはコーキングという防水処理は
化粧仕上げ的な目的で施工されるものであり
原則的にはコーキングなしの状態で防水できていなければいけません。

ですから住宅で雨漏りが確認された場合は徹底的に原因を探して
根本的な改修をしなければなりません。

雨漏りは原因の特定ができない限り解決できません。
「たぶん、おそらく、ここらへん」という言葉は原因を未確認ということ。
「これで様子を見てください。」
こういった対処は原因を放置したままの対処ということです。

ここが原因でしたという場所を見つけて、写真で記録を残してからが雨漏り修理です。

修理後はその場で散水テストを行って、漏れが解決したことを
確認した上で雨漏り修理の終了なのです。

P1180665.JPG目に見えているのは濡れる被害や染みた跡だけですが
見えないところでは、シロアリの誘因やカビの健康被害、
最終的には木部の腐朽による耐震性の劣化となり
生命と財産にかかわる大きな問題を抱えています。

原因の調査解明が難しいケースも多々あるため
雨漏りの原因調査と修理の専門会社もあります。
posted by DIY建築士 at 08:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月09日

指定位置を変えたら施工不良

自宅の建築現場を見に行ったら
合併浄化槽の設置位置が勝手に変更されていました。

設計図面では建物の西側の位置のはずが南側に埋めてありました。
すでに浄化槽の上面にコンクリートを打設する直前でした。
そこにはデッキテラスを建築するので浄化槽の点検やメンテナンスに差支えがあります。

なぜこうなるのかとても不思議でした。
浄化槽とは現場の判断で場所を決めて埋めるものなのでしょうか?
重機で地盤を掘ってコンクリート打って設備を埋める工事なのに?

現場の意志決定システムは理解できません。
これもまた、やりなおしをお願いしました。
建物から接続する排水管工事などもやりなおしになります。

現場で設計図書の確認をするだけで、無駄な工事を避け、
施工業者はもっと利益を上げることができるのにもったいないと感じました。

今思うと、現場の判断だけで工事してもやり直しを要求されることは
滅多にないので「適当にやっとけ」という設置業者は少なくないのかもしれません。

ちょっと驚いたのは利益率がとても高く感じたことです。
合併浄化槽の本体はネット通販で安いものは20万円以下で購入できます。

それに対して本体と施工を合わせた工事費は7人漕で100万円とか高額。
これは自治体から合併浄化槽設置に対して7割とか9割とかの補助金が
出るといった制度があるからに違いないと思います。

そして自治体の指定業者でないと工事を受注できないという既得権に守られた
業界の特徴なのか、態度の大きさを接客態度に感じたことがあります。
その時は設置業者にとってのお客は施主ではなく工務店という態度を感じました。
なお受注したあとで工事の丸投げはありのようです。

後になって、なぜ指定の位置にしなかったか理由がわかりました。
指定の位置には伐採後の切り株があって掘り出すのが面倒だったとのこと。
こういう理由で図面が無視されることもあります。
posted by DIY建築士 at 06:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月02日

部材を変えたら施工不良3

住宅の建築時に指定部材が使われずに
工事が行われているのは珍しいことではありません。
自宅の給水設備工事では複数個所でありました。

建物内部の給水配管は給水と給湯の全てを、
ポリブデン管のサヤ管ヘッダー方式で設計しました。

一般的な塩ビ管は配管経路で曲がる部分は継手で方向を変えながら
接着接合して配管するのでパイプ切断と接着の手間がかかります。
ただし材料は安価で、継手などは1個数十円です。

pipe-space0005.jpgポリ樹脂管は曲がるので目的の水栓まで
1本で接続できるため施工は単純で短時間で済み、
漏水事故の可能性も非常に低い工法です。
水道の凍結にも強く破損しません。
現在はこの配管材料がだいぶ普及してきました。

設計でも見積もりでもポリ樹脂管で指定しているのに
現場を見に行ったら塩ビ管で施工されていました。
見つかれば当然やりなおしです。

それに伴い、壁の下地ボードもクロスも一部やり直が発生します。
施工前に確認すればやり直さないで済むのに・・・。

施工の立ち合い希望を無視することで
何度もやり直すのが苦にならないのだろか?
コスト的にも工期的にも精神的にも・・・。
この不思議な業界を自宅の建築工事で何度も体験しました。

施主に立ち会わせて納得させるメリットより
見られてないことによるメリットのほうが
業界にとってはきっと大きいように思えます。

やり直し工事はまだあります。
posted by DIY建築士 at 18:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

部材を変えたら施工不良2

自宅の建築時に指定部材が使われずに
工事が行われていたのはたまたまではありません。
給水設備工事でもありました。

外部水道管工事(止水栓から建物内まで)の給水管には
ステンレス(給水管用)に指定したのに塩ビ給水管で工事を終えていました。
塩ビ(塩化ビニール樹脂)の給水管は見ればすぐにわかります。
しかし埋設された後では確認できません。

給水量水器.jpgだから工事に立ち会う予定で
工事日の連絡を求めていたのに、
見に行ったときには工事を終えていました。
設計外の配管方法で施工していたため
部分的に確認できる部分がありました。
それですぐに発覚しました。

現場で内部配管の職人さんに確認したら、
「全部塩ビ管です。」と正直に答えてくれました。
ステンレス管(外部配管)に指定した件は聞いてないとのこと。

さらに凍結防止ヒーターを不要にするため基礎の下を通して引き込む設計でしたが
無視して地盤面より高い所で基礎に穴を開け配管を通して凍結防止ヒーターを
グルグル巻いていました。
地域外の業者に丸投げしたのかと思いました

当然ですが工務店に対してやり直しを要求することになりました。

給水工事業者が何も指示を受けずに
普通の施工方法をしただけなのかも知れません。
再発の可能性はないので原因は追究しませんがやり直しです。

住宅建築ではこのように設計と現場が乖離したまま進行することがあります。
建て売りならどこからもクレームはありません。

不動産契約で重要事項説明書に使われる「現状を優先」とはこのことか?
設計図書より施工された現状を優先する(正規なものとする)ということか?
そうなると後で気づいても是正工事を要求できない可能性があります。

sten-kyuusui.jpgやり直しの工事は立ち会って
設計通りの施工を確認しました。
やり直しはなぜか別の業者が施工し、
満足のいく美しい工事でした。
posted by DIY建築士 at 16:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月18日

部材を変えたら施工不良1

先日、施工不良の記事を書いたことで過去の記憶が蘇ってきました。
過去に実際にあった施工不良やダメ工事の実例を挙げていきます。
参考にしていただくことで施工不良の防止につながれば幸いです。

木工事で指定材料が変更されていたことがありました。

構造用合板については、ホルムアルデヒドの放散量の低いF1合板を指定していました。
妻も私もホルムアルデヒドには敏感なためです。
妻は大きな書店には長時間いられません。書籍の接着剤に反応するからです。
100円ショップも10分程度で辛くなることがあります。

自宅の建築中に建築現場を見に行くと、構造の内部の合板に
F2のプリント(合板の表示)が数カ所見えました。
工務店に確認したところ、全てF2合板を使用したとのこと。
F2はF1の10倍のホルムアルデヒドの放散量があるのでF1を指定していました。

なぜF1合板を使わなかったのか理由を聞くと、
その工務店では従来の標準利用品がF2合板だったので
うっかりいつもと同じ材料を使ってしまったとのこと。

その時点でやり直しをすると
「家を半分壊すようなことになります。」と言われました。

やむなく最大限の譲歩として、ホルムアルデヒドの吸着材を設置して
引渡し前に家族と確認したうえで引き渡しに応じることで了承しました。

確認時に引き渡しに応じられない状態であれば、
施主も工務店も大きな代償を支払うことになっていたと思います。
今、同じことが起きれば発覚した時点で貼りなおしを要求します。
完成後のリスクは後戻りできないほど大きくなっているので
最悪で裁判になってしまいます。

結果的には24時間換気のおかげか入居当日から支障なく生活できました。
これは今考えると運に頼りすぎの判断でした。
ただし合板の露出の多い屋根裏部は1年たってもホルムアルデヒドの
刺激を感じたため全ての吸着材を屋根裏に移動しました。
13年経った現在では臭気や刺激は全く感じなくなりました。

その後シックハウスが社会問題になったため建築基準法の改正で
建材の規格改正や住宅にも換気装置が義務付けられたため、
計画通りに作動していれば合板の影響は低減されるようです。
posted by DIY建築士 at 08:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月10日

雨の中でやると施工不良

屋根工事は雨の日にやってはいけません。
小学生でも理解できると思います。

屋根工事の一例としては屋根下地の合板の上に防水シートをかぶせ
さらに屋根材(金属・スレート・瓦)を固定します。

雨の中で下地が濡れた状態で防水シートをかぶせるとどうなるか。
これが防水防湿シートだった場合は下地にしみ込んだ雨水は
長期間抜けません。数年も抜けないかもしれません。
そのまま滞留して合板を腐らせる可能性が大きいです。

こんな状態で太陽光発電パネルを載せたら、屋根裏ですぐに
結露とカビが発生して2〜3年でグスグスにやわらかく腐る率99%です。

しかし雨の日でも屋根工事は行われます。
下(道路)からは下地の濡れ具合などは見られていないし
しかも屋根を葺いてしまえば完全に隠れてしまいます。
クレームが発生する可能性は限りなくゼロに近いのです。

腐ったとしても発覚するのは数年先なので
その時には新築時から濡れていたという証拠など出せません。
建築主に不利益が発生することを知っていて行う未必の故意です。

雨天での屋根工事は確信的にやっており、その理由は
施工業者または工務店のスケジュール上の都合です。
晴れの日を待つと日程が延びるからです。
工期の短縮が至上命令なのかもしれません。

先日、庇の屋根葺き工事でこれに遭遇してしまいました。

P1180109a.JPG現場を見に行くと、あ!!!ちょっと!

雨の中で屋根葺きの職人が仕事しています。
雨除けに被せてあったブルーシートを
はぎ取って屋根下地がびしょびしょ。

P1180107a.JPG防水防湿シートの下に雨水が入って
溜まり始めていました。
しかも下地合板がむき出しで濡れてる部分がある!

この現場は私が関与していたので
即座に工事ストップ。
同時に工務店の担当者に工事中止報告とクレームの電話。

施工業者を手配したのは工務店の現場責任者。
それも現場に来ないで作業を丸投げ。
天気の様子を見て施工すると言っていたはず。

翌日、なぜこうなるのか問いただすと、
なんと現場責任者が雨天でも工事の進行を認めていた!!
あなたたち!自分の家なら絶対やらないでしょ!!

住宅を作るプロたちの行動としては信じがたいことですが
これは建築現場で起きている事実です。

私にもあまい部分がありました。
現場責任者の名刺には、二級建築士と1級建築施工管理技士の
国家資格名が入っていたので任せられると思い込んでいました。
今後は名刺に書かれた資格はないものとして打ち合わせることにします。

工事の中止をしても晴れたらすぐに再開できるわけではありません。
まず途中まで施工している屋根材を外させなければなりません。
そして防水防湿シートを剥がして濡れてしまった合板を乾かします。
全部乾いたのを私が確認しなければ、工事再開の許可は出しません。
その後も工程ごとに進行前には必ず私が確認。
確認をすっ飛ばして勝手に工程を進めたらやり直しです。
一定期間で下地が乾かなければ合板の貼り直しとなります。

雨の日に余計なことをするからこうなるのです。
二度手間以上の手間がかかるのです。彼らはとても不愉快なはず。
私も余計な仕事が増えるので非常に不愉快。

こういったことの再発防止を考えましたが・・・。
国家資格と専門知識を持って監督する立場の人が不適切な指示をしているし
職人は指示されればその通りに作業するので・・・。

・・・・。
・・・・?

現場(手配)担当者への確認や指示を徹底しても、
不適切な施工を防ぐことができないことを経験した以上・・・。

現場に立ち会うことしか抑止方法は見当たりません。

一般的に現場監督(建築士資格不要)は戸建て住宅の工事現場には常駐しません。
現場に滞在していたとしてもスケジュールの管理が重要な業務であり、
施工状態の判断はしない・できないケースが普通です。
だから現場監督の有無と施工不良の有無はほぼ関係ありません。
posted by DIY建築士 at 16:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

施工不良で基礎凍結

基礎の凍結とは正確に言うと基礎として打設したコンクリートが
打設直後の固まる前に氷点下になって凍結を起こすことです。
凍てた(いてた)コンクリートとも言われます。

水分が氷結するので膨張により霜降り肉状態に氷結部分が現れます
コンクリートの強度や耐久性の著しい低下につながります。
だから冬の基礎工事は危険です。

そういう時期に打設する場合はコンクリートの配合を変えたり
保温養生といって練炭コンロ等を基礎内に設置してカバーをかけて保温します。
寒中コンクリートといわれる混合設計や工法になります。

自宅の建築時は氷点下10度以下になるような時期だったので
基礎の打設を春まで延期するかどうかを工務店と話し合いましたが
工務店の要望で氷点下になる12月に打設しました。
ですから保温養生の実施と打設時の立会いを施工条件としました。

そのときには保温しないテストピースを隣に置いて観察したので
実際に凍結したコンクリートを初めて見ました。
保温しなかったコンクリートは表面に凍った状態が見えます。
これは今でも記念に庭に置いてあります。

P2120013a.JPGその後、東京(西東京)出張時に取りすがりの
新築現場で基礎の凍結に遭遇しました。

2月の寒い朝に駅に行く途中
建売の住宅現場で作業者たちが
「凍っとるわ。あっはっは。」と言いながら
コンクリートの型枠を外していました。
保温養生などはしておらず、
なんだか凍結は初めてではない様子。

P2120009.JPG翌日も同じ道を通ったので
その現場の基礎を見てみると・・・。
凍った跡がはっきり見えました。
ついでに写真を撮っておきました。
私が設計監理者ならこの基礎は全部壊して
打ち直しを指示します。
それ以前に凍る条件での打設はさせません。

P2120008.JPGこういう建売物件では
そこに居住する施主はまだ存在しません。
気の毒なことですが完成後に購入者が決まるのです。

居住する顧客の財産と生命に関わることなのに
凍るとわかっていながら施工する打設業者だけでなく
それを認識していると思われる工務店や設計者や関係者・・・。
これが普通の建築業界なのか?地震多発国なのに。

半年後にそこを通るとすでに購入者家族が居住していました。
基礎はモルタルで化粧されて凍結の跡は覆われていました。
posted by DIY建築士 at 07:54| Comment(3) | TrackBack(0) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月08日

施工不良は普通のこと

自宅建築の数年前に八ヶ岳で別荘建築を専門にしている
工務店の社長に話を聞きに行ったときに初めて知りました。
建築業界は施主にとってはひどい業界であることの説明を受けたのです。
その時には夫婦で衝撃を受けました。

その工務店に依頼すればある程度の安心は得られたのですが
結果的には別の工務店に発注することになりました。

そうなると自宅建築時の過大見積もりや手抜きに施工不良の不安が
あまりにも大きいので自ら建築士の資格を取ることにしました。

不安な場合は第三者の建築士に依頼する方法が一般的ですが、
建築士の資格を取るほうが時間と努力は必要ですが安上がりだし、
自分で判断できるほうが後々大きなプラスになると考えました。

それぐらい不安になるほどの建築業界の実態について説明を受けたのです。
そしてそれは事実でした。
自宅の建築中に残念ながらよくわかりました。

建築工事中は問題解決の連続と思っていなければいけません。
不適切な見積もり費用を計上されていたり、
ちょっと目を離すといい加減な施工をされてしまいます。
特に短期間で工事を終える専門業者は要所要所で確認が必要です。
工事が終わってからの施工やり直しはお互いに不幸です。
途中でストップを指示するのは思いやりでもあります。

発覚すればやり直しを指示されるからそんなことはないと思うのは大間違いです。
建築後に見えなくなるところは発覚の可能性はほぼゼロだからです。

だから、そういう施工が当たり前のようになっています。
悪気があるのではなく、それが標準なのです。
ただしきちんとした工事業者もあるのでラッキーな場合は
そういう業者に施工してもらえますが施主に選択権はありません。

建築後に確認できるのは、通常の住宅であれば外壁周りと内装だけです。
構造部分はほぼ見えません。壊さない限り完全に見えないところだらけです。
建築後の引き渡し前に床下に潜って点検する施主すらまずいません。

数年前に大手住宅メーカーの建売(一部注文可能)住宅の合同内覧会での
引き渡し前の点検立会いを購入者に依頼されたことがありました。

そのときは敷地の境界確認から床下・屋根裏など確認できるところ、
各種仕上げの状態、各部の水平状態、水回りの排水テスト、建具の作動、
設備の作動などを検査しました。
修正や不足などを指示する箇所が数多く出るのが普通です。

しかし他の購入者(全部で10棟くらい)からは修正事項は
ほとんど出ないので他の購入者から驚かれたそうです。
(なぜ、あのお宅だけあんなに施工不良が多いのかと。)

違うのです。他の物件の購入者は何が不良になるのか分らないから何も言えずに
説明を受けるだけで引き渡し前チェックが「問題なし」として終わっているだけなのです。

その後の話を聞くと、入居後1年ほどしてから周囲の建物はあちこちと
大がかりな不具合改修の工事が入っていたそうです。
これらの住宅は安売りの建売物件ではありません。
土地と建物で7000万円以上の物件でした。

大手の住宅メーカーの建物でも実際に工事するのは工務店の手配する外注業者です。
そしてその入れ代わりはかなり激しいようです。
入れ替わりが激しい時点で何かがおかしいです。
10年前と同じ専門業者(電気とか給水とか)を使っている工務店は
協力業者に恵まれていると感じます。

建築業界がこうなのは、戸建て住宅だけでなく大規模建築やマンションでも同じです。
設計がきちんとしていても、工事は設計者が会ったこともない下請け業者となれば
施工状態を見に行かないで不良になるのは半分は設計者の責任だと思います。
きちんと施工できていることを見届けることこそ建築士の役割です。

そうなっていない現状が多くあるのは、プロ意識の薄い建築士が少なくないのか
それとともに知識も責任感もない施工責任者や現場監督が多いのか?
ミスや不良を正す歯止めがなければ建築主が知る由もありません。

通常の戸建て住宅では現場監督はほぼいないのが普通です。
現場監督という担当者が書類に記載されていても、それは書類上のことで
現場の施工の監督ではなく進行状態のチェックをたまに見に来るのが実態です。
現場監督に建築士資格は不要です。
法的には建築士が行わなければいけない工事監理というシステムが
義務付けられていますが実態は書類に名前が記入してあるだけです。

技術大国の日本なのに建築業界に限っては残念ですが不思議な実態です。
http://www.bengo4.com/bbs/35388/
http://www.rakunism.com/trouble/59/
http://31haseko.web.fc2.com/
http://www.eonet.ne.jp/~kinkikanri/newpage2.html
http://sakurajimusyo.com/expert/example/
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2013年07月17日

気付かない屋根の悲鳴

P1120225.JPGタイトルは日経ホームビルダーの特集です。
この特集は2010年の記事ですが、
これを読んだとき、ちょっと心配になりました。

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築10年にも満たない建物なのに
野地板や棟木がボロボロに──。
屋根の施工や雨漏り点検・修理を担当するプロたちが、
予想以上に早く進む屋根の劣化に警鐘を鳴らし始めた。
原因は雨漏りだけでなく結露などにもある。
屋根の劣化を促進させる弱点はどこか。
雨漏り・結露の事例から探った。
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屋根の設計や施工不良、天窓の雨仕舞い不十分など
屋根のトラブルは非常に多いのが実態です。
だからリスクの大きい天窓は設計から排除しました。

P1120235.JPGそれでも雨漏りが心配だったので、
新築して入居後の初めて大雨が降った日に
懐中電灯を持って屋根裏の点検をして
ひと安心したという記憶があります。

しかし、初期トラブルはなかったとしても
劣化によるトラブルは予測できません。
それも大規模な劣化が起きるまで気づきません。

P1120243.JPG調査によると屋根を開けると
9割超が劣化しているらしいのです。
屋根裏の劣化率がこんなに高いとは驚きました。

わが家の場合、従来は2年に1回程度の頻度で
屋根裏にある換気装置のフィルター清掃のタイミングに
合わせて屋根裏内の目視点検だけを行ってきました。
しかしこの程度ではちょっと不安です。
だからといって頻繁に見に行ける場所でもありません。

トラブルが起きるとすれば、その兆候は湿気で判断できます。
小屋裏に入り込む湿気が劣化の原因もしくは結果なので
湿度をモニターしていれば手遅れになる前に対処ができます。

P1170518.JPGそこで先日地下室に設置したものと
同じ無線式の温湿度計を小屋裏に設置しました。
リアルタイムで屋根裏の温度と湿度を
モニターできるので、気づかないうちに劣化が
進行する不安を払しょくできます。
この機器は複数台の同時設置に対応しています。

屋根断熱で屋根裏が室内側の場合は上記のとおり湿度の変化を
利用できますが、天井断熱構造で屋根裏に外気の通気口がある場合には
外気の影響を大きく受けるので湿度変化による判断は困難かもしれません。

なお太陽光パネルを搭載した屋根は雨漏りのリスクが
さらに高くなるので特に注意が必要です。
修理や調査の際には太陽光パネルの一時撤去が必要なので、
大規模な工事となってしまいます。

シチズン コードレス温湿度計 THD501
posted by DIY建築士 at 08:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 施工不良に注意! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする